社員が起こすハラスメントについて
ハラスメントについて
近年、「パワーハラスメント」や「モラルハラスメント」など、様々な「ハラスメント」という言葉が世間を騒がせています。これらのハラスメントが、ハラスメントたるか否かなどは、受け手側の感覚に依存する面が少なくありません。他方で、これらはいろいろな考えや価値観をもつ従業員同士でコミュニケーションを取る必要がある職場では、潜在的に起こりうる問題です。したがって、使用者としては、問題が顕在化する前にしっかりとした対策をとるべきともいえます。
セクハラについて
セクシュアル・ハラスメントとは、一般的に相手方の意に反する性的言動をいい、労働問題として問題となるのは、とくに職場におけるセクハラです。職場におえるセクハラには、対価型セクハラと環境型セクハラなど大きく2つに大別されます。
対価型セクハラ
この対価型セクハラとは、性的要求を拒否したことなど、性的な言動に対する労働者の対応を理由として雇用上不利益な取り扱いをすることなどです。これのセクハラについては、不利益取り扱いをするという明白な行為を伴うものであり、比較的発見しやすいといえます。
環境型セクハラ
他方で、環境型セクハラとは、労働者の性的な情報を流布するなどの性的な嫌がらせにより職場環境を悪化させることを指しますが、この環境型セクハラについては、上記とは異なり、具体的な行為を伴わず、それをしている本人はもとより、周りの従業員や使用者においても気づきにくいという特徴があります。
しかし、このような場合もセクハラであることには変わりはなく、問題となれば使用者が責任を追及されることになりかねません。
ですので、使用者の方はもちろん、現に働かれている従業員の方々にもしっかりと、セクハラについての性格な認識を持ってもらう必要があります。
弁護士に相談するメリット
労務管理についての一定の知見を有する企業法務専門の弁護士が、このような事態を予防するべく使用者や従業員向けに、セクハラ予防対策等のセミナーを開催しております。
このようなセミナーに参加して周知を図ったり、会社として弁護士に依頼をして開催することもできますので、是非一度、セミナーに参加されたり、企業内での研修を開催されることをお勧めいたします。